2024年03月06日
サイバー危機管理演習コンテンツを大学キャンパスで開催~大学生の知識量やコミュニケーション力の高さに驚き!~
こんにちは。いくらです。
この冬は暖冬かな?と思いきや、最近また寒さがぶり返してツライですね。
さて新しい年が明けて、ラックサイバーリンク(LCL)のインターンプログラムである【サイバー危機管理演習】のコンテンツを、オフィスを飛び出して出張ミニインターンとして開催しましたので、その様子をご紹介します!
■開催に至った経緯と演習テーマ
今回は 東海大学の湘南キャンパスにお邪魔しました。
開催のきっかけは、これまでのご縁もあり、先生と情報交換する中で弊社のインターンプログラムの一つである【サイバー危機管理演習】のコンテンツを、学生向けに開催させていただくことになり、この機会へとつながりました!
▲講師の自己紹介や携わっている業務の紹介
本演習では、LCLでセキュリティエンジニアとして最前線で活躍する社員と一緒に、実際に起きたセキュリティ事故のニュース記事の中に隠された原因や課題を捉え、セキュリティ対策や改善策の提案を行いました。
今回は、1,2年生の参加がメインという事もあり、IT業界の業務の一つとして「セキュリティコンサルティング」の一部を疑似体験してもらうとともに、その魅力や重要性を知ることができます。
そして、本演習に参加してくださった意欲的な学生の皆さんが「楽しい!」「また参加したい!」と思ってもらうことを私たちのゴールとしました。
(もちろん、この機会が将来的なキャリア支援の一つとして応援できたらより嬉しいです)
■当日の様子と演習の中身について
当日はとても寒かったですが快晴でした!
1限目の開講を前に参加する学生たちが徐々に集まり始めました。
同じ授業を専攻しているとはいえ、ほとんどが初めましてという中で、軽いアイドリングトークから自然とコミュニケーションの輪が広がりました!
まずはテーブルを囲む形で椅子を並べ、自己紹介や参加した理由など一言ずついただきました。
「まだ業界のことやお仕事のことは詳しくないが、演習のテーマに興味を持ったので参加しました。」といったとても意欲的で行動力のある学生が多く、始まる前から楽しい時間になりそうな予感がしました!
演習は5人で一つのグループとなって始まります。
▲社員から説明を受けながら、ディスカッションの役割決め
グループディスカッション用のニュースの題材は、ある市の市民局で実際に発生したセキュリティ事故で、同市職員が臨時IDを使って不正に住民情報を抜き取り私的に利用した、というものでした。
まずは、それぞれがニュースを読み解きながら、グループディスカッションを円滑に進めるための役割を分担しつつ、チームで方向性を決めるというスムーズな初動に感心していると、各々から意見がたくさん出始めました。
▲グループで出されたアイデアはそれぞれの付箋から模造紙へ情報が張り出されていきます!
「これは○○という事が原因だよね?」「じゃあ、まずは原因や脅威から情報を洗い出していこう!」と進行役の学生を中心に意見をたくさん出し合いました。
時折、講師からのアドバイスをもらい、さらに踏み込んだ議論へと発展していきました!
ディスカッションの時間も終盤に差し掛かる頃、最後の対策案を検討する議論が思いのほか盛り上がり、少し時間を延長し、全員が納得のいく形で終えることができました!
▲コンサルタントとしてお客様を想定して対策案を提案する
1,2年生とは思えない多角的でかつ堅実な対策案を導きだすとともに、終わってみれば皆さんも和気あいあいとすこし砕けた様子で楽しんでいるようでした。
講師からはより専門的なフィードバックに加えて、「この対策案は実際の現場でも提案できるくらい!」と総評していました。
■演習を振り返って
今回は約1時間半の演習で、終始熱心に取り組まれているという印象を受けました。
講師からの総評のとおり、予想以上に完成度の高いディスカッションになったのは、皆さんのチームコミュニケーション能力がとても高かったからでしょう!
参加した学生にも感想を聞いてみると、「時間は少し足りないくらいだったけれど、興味深くて面白かった!」「まだまだ知らないことが多くて、違うテーマでもまたトライしてみたい!」など、次の機会への意欲も示してくれ、表情からも満足していると感じました。
私たちが期待した「楽しい!」「また参加したい!」というゴールにもつながったかと思います!
▲議論も終盤、盛り上がってどんどん意見が出ました!
■講師のコメント!
【小幡さん】
業務:セキュリティコンサルタント
いくらの印象:スーツが似合う抜群のスタイル!
ポメラニアン大好き!
まず、19歳の学生の自由な発想力に驚きました!
次の機会があれば、もっとこうしたいとか反省されている方もいて、演習自体が非常に好評で本当に良かったです!
今回、大学での演習ができるということで、これは貴重な体験ができると意気込んだ私は、著名な先生や身近な講師の講義のエッセンスを取り込み、コンテンツをテコ入れしました。
これまでのインターンでのグループディスカッションの経験から、軸になる人が最低"2人"いないと議論が活性化せず、1人の意見に頷くだけのグループになってしまい閃きが減ることに気づいた点を工夫しました。
一番大事にしたことは、冒頭の5分くらいで、2番目に軸になりそうな人を見極めて、肯定的なコメントを掛けて、勢いに乗せてあげることなんです。当日、どんな方が来るかわからないので、スタートしてから見極める必要があり、発言をすべて記憶して探っていました。
ディスカッションにおいては、残り時間の少なさを強調することと、第三者(オブザーバー)の参加タイミングは、状況を見ながら変える工夫をしています。第三者が参加するまでに、"何とか形にしないといけない"という心理になり良いサイクルに入る傾向があります。
このランダム性が良い味になって、毎回楽しみにしています!
【張替さん】
業務:セキュリティエンジニア
いくらの印象:スイーツには目がない、
何でも知っているトレンドウォッチャー!
特に印象的だったことは、事前に指定した役割を全員が意識し、その役割に期待される発言をしていたことですね。
学生同士は初対面とのことでしたが、「リーダーシップをとって議論を動かす役」「議論を俯瞰し、場に出ていないアイデアを提案する役」など個々人の役割が明確に見え、過去に実施した演習と比較してもかなりのチームワークを発揮していただいた印象です。
今回参加頂いたのは1,2年生で、まだ進路も明確に決まっていない学生でしたが、この演習が将来進路を考える際の一助となればうれしいです。
そして、最後には先生のご提案で学生の皆さんとざっくばらんに雑談する時間も設けていただきました。
業務のことや、これからのITエンジニアの働き方やキャリア形成のことまで、たくさん皆さんの疑問にも真摯にお答えしました!
最後に、今後の就職活動を控える皆さんに僭越ながらアドバイスとエールも送らせていただきました!
■最後に
大学へお邪魔してサイバー危機管理演習を開催するのは今回が初めての試みでしたが、とても楽しくセキュリティエンジニアの仕事も紹介することができました。
今回のように大学のキャンパス内で行うことはもちろん、地方の大学の皆さん向けにオンラインコンテンツの提供も視野にいれてさらなる進化をさせていきたいと思いました。
今回の記事は以上です。
少しでもLCLに興味を持っていただけたら幸いです。
学内での演習やキャリア支援含む活動についてはご依頼やご質問等ございましたら、お問合せフォームからお気軽にご相談下さい。
次回のブログもお楽しみに!
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