2023年01月27日

採用担当者が見た「1Dayインターンシップ」レポート前編!
~参加者が充実感を持てた背景と今後の展望~

採用

こんにちは!経営企画部のいくらです。
ラックサイバーリンク(以下LCL)は2022年12月7日に平河町の本社オフィスにて「1Dayインターンシップ」を開催いたしました。初めての開催にも関わらず、定員として想定していた20名の学生が参加。企画した私たちもそれなりに満足できる内容かつ、学生たちからも大好評だったので、早速2023年2月7日(火)に2回目の開催を決定いたしました!お申込みフォームはこちらになります。締め切りが迫っておりますので、悩んでいる方はお早目に!
さて、今回は1回目の様子を前編・後編に分けてお伝えします。これを読めば、2回目が開催されるほど好評だった理由がわかるハズ!

インターンシップ開催の目的は?

そもそもなぜ今回、LCLがインターンシップを初めて開催したのかをまずはご説明します。
インターンシップとは、学生は入社前に企業のことを、企業側も自社のことを学生に知ってもらえるという、お互いにWin-Winな取り組みなので、コロナ禍が落ち着いてきた昨年12月に、まず1Dayというコンパクトな形式で開催することを決めました。
テーマを「IT業界やサイバーセキュリティ事業の入門編をまず “知ってもらう!”」とし、学生が気軽に参加しやすいイベントを目指しました。

どんな企画・運営準備が行われたのか?

私は、対面で学生×LCLの業界・職業研究イベントをぜひ開催したい!と思い、「1Dayインターンシップの開催」を上司に提案しつつ、裏では協力してくれるエンジニア社員を集めるという見切り発車の状態からスタートしました。
セキュリティ事業を強みにもつLCLが、学生たちに提供できる有用なプログラムは何かを検討するには、日々現場で働くエンジニア社員の協力が必要不可欠だからです。
私の呼びかけに対し彼らは忙しい業務の傍ら「ぜひ参加させてください!」と前のめりに乗ってきてくれたおかげで、インターンチームが昨年秋に正式に始動しました。

学生が「参加してよかった!」と思ってもらえるインターンシップにするためには、以下の3つのポイントを押さえることが重要だと考えました。

  • 業界説明や会社紹介に加え、参加した学生が仕事の楽しさや難しさを感じられること
  • 実際の業務を体験すること、その内容を成果物として残せること
  • 社員と気軽に交流ができること

これらを成立させるプログラムをいかに作るかが、インターンチームの課題でした。

また、準備を進める中で一番苦戦を強いられると想定していたのは「集客」です。
ネット広告や媒体を活用しなかった代わりに、LCLの採用担当者と繋がっている学校やWUSIC※への開催案内とチラシの配布による集客を最優先としました。
しかし、心配はいい意味で裏切られ、用意したエントリーフォームで受付を開始するとすぐに参加希望者からの応募が始まり、最終的には締め切りを前に想定人数を集めることができました!
大学職員の方が学生に周知してくださったり、WUSICに所属する学生たちが校内にチラシを掲示してくださったりしたおかげで、スムーズな集客につながったのだと思います。大変ありがたいことです。
※高度情報化したSociety 5.0時代※1を牽引する女性リーダーの育成を目的とし、女性の活躍やアプリ開発を通じたICTリテラシ―の向上を産学連携して取り組む団体

当日はどんな様子だったのか?

前置きが長くなりましたが、いよいよインターンシップ当日!天気は申し分ないほどの快晴!
予定の時間に受付を始めると学生たちは元気に挨拶をして会場の中へ。こちらであらかじめグループ分けをしておいたテーブルに順次着席します。
同じテーブルの学生同士で自己紹介しつつ、これから始まることに緊張しながらもワクワクとしている様子が見られました。

🕚11:00【業界説明 私たちや皆さん、そして世の中を取り巻く業界のご説明】

始めに、情報セキュリティをテーマとしたIT業界についての説明です。
「これまでにあなたが体験した内部過失は?」といった問いかけにも積極的に手が挙がり、インスタグラムを利用した際に起こした過失などを発言してくれた学生が印象的でした。
IT化が進む社会の中でLCLの事業や情報セキュリティの重要性の話に、皆さん興味深く耳を傾けていました。

🕗11:30【職場見学 JSOC&屋上見学ツアー】

続いて施設の紹介と見学ツアーです。スライドで簡単に説明をした後、セキュリティ運用監視センター(以下、JSOC)にお連れしました。
日常でどんなサイバー攻撃をどこから受けているのか、JSOCで働くセキュリティエンジニアがその攻撃をどう検知し対処しているのかなど、見学通路から実際に見ながら説明を聞いて頂きました。
JSOCの後はLCLが入居する本社ビルの屋上です。都内を一望できる絶景に加え足湯が堪能できるスポットを紹介しました。何名かは実際に足湯に浸かって楽しんでくれました!

🕛12:00【ランチセッション】

さて、お腹もいい具合に減ってきたようです。ランチセッションでは美味しいお弁当を食べながら、LCLの社員も各テーブルに加わり歓談をして時間を過ごしました。どのテーブルも和気あいあいと会話が弾み、普段聞けない社員のリアルな会話に学生も質問が止まらない!といった様子で、私自身も学生との交流を楽しみました。

🕐13:15【お仕事体験① セキュリティニュースの収集と対策案検討のグループディスカッション】

そして午後の部。このインターンのメインプログラムの1つ、「セキュリティニュースの収集と対策案検討のグループディスカッション」の時間になりました。
普段の業務に近い教材を提供することをコンセプトに企画したグループワークです。
日々更新される様々なセキュリティニュースからこちらで事前に以下の2つのテーマをピックアップしてあります。各グループでどちらか1つを選び取り組んでもらいました。

テーマA:コスメ通販サイトに不正アクセス - 旧システムで被害
テーマB:W杯関係者を狙うサイバー攻撃、10月より大幅増加

ニュースから<いつ・どこで><きっかけ・原因><誰に><何が起こったのか>を読み解き、そして<どう対策すればよいか>を検討してもらいました。

それぞれ役割分担※1を決めて開始!
 ※1 司会者、書記、タイムキーパー、監視者(話の論点が逸れすぎないようにするバランサー)という4役を用意
スマホやタブレットでニュースを読み、ヒントになりそうなキーワードを付箋へ書き出して目の前の模造紙にペタペタと貼り出します。
このセッションの担当者のヒントやサポートする社員のアドバイスを聞きながら、対策案をホワイトボードへ導き出していきます。各チーム「○○はどういうことかな?」「○○さんの意見とても面白いね!」などたくさんの意見が飛び交っているのが盛んに聞こえます。付箋の貼り方や時間配分などなど、各チーム個性のあるディスカッションを行っていることが見てとれました。私は発表の時間を待ち遠しく思いながらウロウロしていました!

グループディスカッションの様子
▲グループディスカッションの様子

ディスカッション開始から発表までの制限時間は20分の予定でしたが、初対面のメンバー同士かつ初体験の皆さんにとっては時間が少し短かったようだったので5分延長。

そして、いよいよ発表の時間になり、各チームの司会者役が代表して自分たちの導き出した対策案と他のチームにはないと思う自分たちのユニークな対策案のそれぞれ2つを発表します。
着眼点が学生ならではの対策案には社員一同も驚かされました。また、『どうしてその対策案にたどり着いたのか』が模造紙の付箋上に残されているので、思考を辿ることができ興味深かったです。

各チームの発表の様子
▲各チームの発表の様子

参加した学生からは「難しかったけど時間内に対策案がまとまって嬉しかった!」「役割を分担できたおかげでスムーズに進めることができた!」「ほかのチームのユニークな対策案が興味深かった!」など素直な感想をいただき、グループディスカッションを終了するころにはまた少しメンバーとの距離が近くなった印象でした。

グループディスカッション成果物を一部公開
▲グループディスカッション成果物を一部公開

🕝14::00【お仕事体験② ダメサイトを使ったセキュリティ診断体験】

そして2つ目のメインプログラムです。
LCLの自社サービスである<SCUVA(スキューバ)>というWEBアプリケーションの脆弱性診断のイメージを実際に体験し、WEBサイトの脆弱性を見つけるというセッション?です。
こちらも実際の業務に近い体験をしてもらうため、講師を担当した社員がダメサイトをこの日のために作成しました。
このセキュリティ診断体験では、ダメサイトに隠された10個の脆弱性を「何がダメなのか?」というポイントを押さえながら、グループメンバーと協力して制限時間の中で探し当てていきます。

ダメサイトの仕様を一部紹介します。
<機能> 
・ログイン、ログアウト機能
 ・メッセージ投稿機能
 ・ユーザー情報編集機能
<画面>
 ・ログイン:IDやPWを入力してログイン認証する画面
 ・ユーザー管理:登録ユーザーの一覧を表示する画面 

ダメサイトの脆弱ポイントを探している様子
▲ダメサイトの脆弱ポイントを探している様子

普段よく目にするWEBサイトを思い出しながら、「何回もログイン失敗してもロックがかからない。これってダメポイントなんだ」、「IDやPWを間違えてもログインできてしまう…」など周りと会話しながら仕掛けられた10個の脆弱性を診断していきます。
やや難易度が高いものもあり、一人では脆弱性をなかなか見つけることができなかった学生も、周りと協力していろいろな視点を交えながらセキュリティ診断を体験していくことができました。

🕒15:00【会社説明 LCLについて・就活へのアドバイス】

そして最後は会社紹介パートです。LCLの採用担当者である私から、会社が注力している業務や社風、LCLとラックグループ全体との関連性について説明、また、これから就職活動を控える学生に向けたアドバイスも僭越ながらいたしました。
説明を終えた後に、学生の座っている各テーブルに社員を交えて質疑応答をする時間を設けました。
学生から社員に対して、積極的にLCLの社風や入社前後のギャップなど企業選び関する質問から、実際に経験した就職活動中に取り組んで良かったことや大変だったことなどまで、包み隠さずありのままをお話しました。
多くの学生は話が尽きない!といった様子でイベントが終了した後も社員と会話する姿が見受けられ、大変嬉しく思いました。

まとめ

1Dayインターンシップを終えた後は、開始前の緊張した面持ちとは違う<充実感>や<達成感>に満ちた様子を感じることができました。
それは後日集計した事後レポートからも伺えました。一部ご紹介します!

▽参加学生の声(一部抜粋)

・情報セキュリティ関係の仕事にもいろいろあることが分かり、理系の人しかできない仕事だろうと思っていたが、その固定観念がなくなった。
・グループディスカッションからは、セキュリティニュースから脅威の対策案を講じるための情報を得る方法や考え方、「ダメサイト」を使ったセキュリティ診断体験からは、構築したシステムの脆弱性を見つけていく過程について、それぞれ学ぶことができました。
・社員さんとのお昼に話し合えたことがとても嬉しかったですし、優しくて明るい方ばかりで心が和みました。
・社員の方に業務の内容や就活のポイントなどを教えていただき、社会人になった想像が湧きました。
・職場見学やダメサイトを使ったセキュリティ診断、ランチの際も、最初から最後まで社員の皆様があたたかく接して下さり、そんな社風に大変心惹かれました。
・施設にもとても感動を受けました!特に足湯。

業務や社風、そして取り組んだワークへの満足度の高い感想をいただくことができました。
これはインターンシップの運営をするにあたり前述した、学生が「LCLのインターンシップに参加してよかった!」と思える3つのポイントを押さえることができたからだと思います。
インターンシップはインターネットの情報や周りの方からの紹介だけではなく、実際に会社へ赴き業務体験や社員交流することでしか得られない経験や発見を、学生はもちろん、私たち企業側も得られることのできる貴重な場であり、さらに就職活動の支援という側面も持ち合わせていると感じました。
インターンシップのような学生が一社会人と情報交換をする場や、今後における有益な何かを共有できる機会の重要性を改めて感じました。

そして、見つかった今後の目標や課題を次の機会に活かすべく、冒頭に書いた通り同様のカリキュラムで2回目の開催があります!お申込みフォームはこちらから
皆さんのご参加お待ちしております!

今回はこれで終了です。
「1Dayインターンシップ」レポートの後半では、当日の講師を担当した社員の企画立案から準備、そしてインターンシップを終えた感想などをインタビュー形式で後日公開予定です。
そちらもどうぞお楽しみに!

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