2021年08月16日
IT未経験でも大丈夫? LCL新人研修の秘密に迫る!Part1
こんにちは!
経営企画部のつくねです。
今回はラックサイバーリンク(以下LCL)の新人研修について紹介します!
突然ですがIT業界に少し興味があるけど文系だし......
エンジニアになってみたいけど未経験だし......
などと悩んでいる就活生はいらっしゃいませんか?
なんとLCLに新卒で入社するほとんどの方はIT未経験なのです!
そんな不安を抱える新入社員のために、LCLでは入社から3か月間の集合研修を実施しています。
このなかで講師はエンジニアとして働くためのスキルはもちろん、
社会人として身に付けておくべき大切なこともたくさん教えてくれます。
今回はLCL独自の新人研修について、講師や実際に研修を受けた新入社員へのインタビューと、研修の仕上げとして開催した成果発表会に参加して感じたことを3回連載でご紹介します。
現在2023年度に向けて就職活動中の皆様は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
まずは講師へのインタビューから。
毎年新人研修は複数の講師で運営しており、その中で今回お話を聞いたのはLCLがお客様にも提供している教育事業(アカデミー)を牽引する田邊卓さんです。
教育のスペシャリストである田邊はITスキルだけでなく、「プラスアルファ」を身に付けさせる、そんな工夫と彼なりの想いを感じていただけると思います。
どうぞご覧ください!
◆田邊さんは講師をされて長いのでしょうか?
5年くらいです。
◆5年で何名くらいの生徒に教えてきたのでしょうか?
1000人は超えていると思います。そしてそのほとんどの受講生がIT未経験です。
◆元々はエンジニアだったのでしょうか?
そうです。技術的な面は現場で学びましたが、ヒューマンスキル(※後述)については、講師をするために書籍などで自分で学びました。
◆研修はどのように進んでいくのでしょうか?
最近は、リモートを中心に進めています。
研修は通常2つのコースに分かれていて、研修期間中にそれぞれのコースに合った資格取得を目指します。
講義らしい講義は1日に2時間くらいしかしてないです。
話を聞いているだけでは学習したことの5%しか脳に定着しないんですよ。これを90%以上に持っていくためには自分で他人に説明するなど、アウトプットをする必要があります。だから講義中に学んだ事を受講者同士で教えあうグループワークの時間を設けています。
◆研修中にとる資格は何でしょうか
2つの研修コースのうち、1つはインフラの研修で、これを受ける人は2か月でCCNA※1、残りの1か月でLPIC※2の資格取得を、もう1つの開発の研修を受ける人はJava Bronze※3の取得を目指します。
※2 LPIC:正式名称はLinux技術者認定試験。Linuxの技術者であることが認定される資格。Linuxとは、現在世界中で最も普及しているOSのこと。
※3 Java Bronze:Oracle社が提供するJava SE認定資格のひとつ。この資格にはBronze・Silver・Goldという3段階の難易度があり、Bronzeが入門者対象となっている。
◆未経験の中でもエンジニアとして向いているのはどんな人でしょうか?
よく理系の人が良いとなどと言いますけど、あまり関係はないですね。文系大学出身の方がテストの平均順位が上のこともよくあります。結局自分がどれだけ勉強したかの世界だから未経験かどうかは関係がないんです。大学在学中にIT関連の事に触れていなくたっていいんですよ。
受講生によく「近道はない。でもやった分だけできるようになるよ」と言っています。
でもあえて言うなら物事に興味を持って自主的に調べるのは必要な姿勢ですね。主体性がある人は必ず伸びます。
◆IT未経験の方を教えるにあたって工夫している点はありますか?
一番初めに未経験の人を教えた時にわかりやすい説明を心掛けていたのですが、やっぱりヒューマンスキルが大事というところに戻ってくるんですよね。一般的な合格率が3割程度と言われているCCNAの合格率は、以前は7~8割だったのですが、ヒューマンスキルを取り入れ始めてから9~10割にまで上がりました。未経験の人に教えるためには、ヒューマンスキルで勉強の仕方とか、その人に合ったやり方で教えるのが一番だと思います。結局その受講生が真面目にやるか、やらないかなんです。
◆そのヒューマンスキルを取り入れた研修について詳しく教えてください。
ひと言で言うのは難しいのですが……常に成長できる方法をまとめた授業というんですかね。
毎朝30分間、成長できる人の考え方や仕事のルール、わからないことに出会った時の調べ方、習慣化定着について学ぶ時間です。
例えば、何故習慣化できるのかというのを歴史と脳科学に絡めてお話しすることもあります。人類が誕生したのが500万年前で、狩猟民族から農耕民族になったのが1万年前。その間に脳が怠惰に作られていなければ、人類は生存できなかった。だから自分が怠け者なんじゃなくて、脳がそういう風に作られているから仕方がないんだと。じゃあどうすればいいかと解決方法を話しています。この回はアンケートでも特に反応が良かったですね。
また、エンジニアは常に新しいことを学ばなければならないから、わからないことに沢山出会うんですね。その時にどうやって調べればいいのか。など、そういうお話もしますよ。
◆研修後を意識した研修なんですね。
そうですね。研修後が本番だから。
技術は調べればどうにかなると思っていますが、人格という土台になる部分が絶対に大事なんです。だから人格形成であるヒューマンスキルに力を入れた方が確実にいいと思っていて。
実は講師はいない方が良いとさえ思っているんですよ。自分一人で調べて、勉強して、解決できた方が絶対に良い。それができるようになるためには何を教えなければいけないかっていうのを考えて、ヒューマンスキルを教えているんです。
◆田邊さん、お話して頂きありがとうございました!
いかがでしょうか?
その人がエンジニアになる為だけでなく、
今後エンジニアとして長く働いていくことまでを意識した素晴らしい研修ですね!
今回のお話を通してIT業界やエンジニアへの印象が変わったのではないでしょうか?
意外と体力勝負と言いますか、体育会系な一面に驚きました!
割愛させて頂きましたが、講師の田邊さんはインタビューの中で
「その子がやるかやらないか」
「やった分だけできるようになる」
「未経験だなんて関係ない」
と繰り返し話していました。
やればやっただけできるようになるというのは、
シビアですがとてもやりがいのあるお仕事だと思います。
未経験故に悩んでいる方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
今回はこれで終了です!
新卒研修について、もっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください!
LCLの教育事業について
次回Part2では研修を終えたばかりの新入社員へのインタビューを紹介します。
お楽しみに!
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