2022年02月24日
コロナの影響を逆手にとってコミュニケーションが増やせるワケ
こんにちは、経営企画部のつくねです。
今回は経営企画部長の髙橋さんに「コロナ禍における社員間のコミュニケーションについて」インタビューしてきました!
2020年4月、初めて緊急事態宣言が発令されてからもうすぐ2年も経つって信じられますか?月日が経つのはあっという間ですよね。マスク生活が余儀なくされたり、スーパーマーケットの食品棚が空っぽになったりと、当初は驚きと戸惑いの連続でしたがこんな生活にもだいぶ慣れてきました。
この緊急事態宣言を受けて、ラックサイバーリンク(以下LCL)では同年6月1日にテレワーク勤務規程を新たに制定しました。
とはいえ、急なテレワークへの移行で課題は多発。例えば、テレワーク用のPCが必要だとか、自宅の通信環境が安定していないとか、自室がなくてリビングじゃ仕事しづらいとか。
皆さんも身に覚えがあるのではないでしょうか?
私は新入社員として入社した時期とテレワーク開始の時期が重なったので、特にコミュニケーション面で困りました。わからないことはチャットで聞かなければならないのですが、相手の状況や表情がわからないこともあり、何となく聞きづらかったり、自部署以外の社員との面識もほとんどなかったり。
ですが今ではほとんどの社員とリモートでの会話をし、コミュニケーションが当初よりかなり取りやすくなっています。
それは何故でしょうか。ただの時間経過による慣れではありません。
理由は経営企画部が約2年かけて作り上げた、コミュニケーションを活性化させるための様々な企画にあります。
それでは改めて、髙橋さんへのインタビューをご紹介したいと思います!
【つくね】コロナ禍におけるコミュニケーションを増やす企画に乗り出したきっかけは何だったのでしょうか?
【髙橋】急なテレワークへの移行に伴いいくつか課題が出ましたが、総務部門との連携でハード面での整備は比較的早く進みました。これを機に社用スマホは全社員に配り、リモートアクセスツールも導入、希望者には自宅宛てにモニターも発送しました。リモートコミュニケーションツールについては、これまでは限られていた社員が使っていたMicrosoft Teamsを全社導入。
しかし「これで在宅勤務できるでしょ」と思いきや、社員の満足度はまた別問題。
テレワークに関するアンケートを全社員にとったところ、読み取れたのは、同僚や上司部下とのコミュニケーション不足が問題のようで、かつその問題は3か月前より悪化しているという事実でした。
▲Q.テレワークで困った事は?(社内アンケートより)
【つくね】「テレワークで困った事はなんですか?」という問いに対して「コミュニケーションをとりにくい」「チームメンバーの仕事が把握しにくい」のリモートでのコミュニケーションに関わる回答が8月に比べて11月ではかなり増えています。(上記画像参照)
ここから、コミュニケーションをとるための設備があっても、「リモート環境下でどのように話していいかわからない」「何を話していいかわからない」などの課題が見えてきたんですね。
【髙橋】そうです。デバイスやインフラが用意されてもコミュニケーション不足は解消されないと判ったので、何か具体的な行動を起こす必要がありました。
このあたりは経営企画部のメンバーだけでなく、他部署の若手も巻き込んで、なるべくみんなで試行錯誤することを意識しました。
まず、他部署とのリモート飲み会時の飲食費を補助する「またぎ飲み制度」を始めてみました。
【つくね】「またぎ飲み制度」はだいぶ浸透してきましたよね。部署をまたぐほど補助費が増えるルールなので、「誰か来ませんかー?」という呼びかけが社内チャットで飛び交うようになったと思います。
▲またぎ飲み制度の仕組み
【髙橋】あとは新入社員の歓迎会や全社忘年会もリモートで行いました。本来であればコロナ禍の影響で中止ですが、「直接集まる事ができないから開催しません」としたくなかったので。実際に開催してみると、忘年会は対面で開催した時よりも参加率が高くなりました。
【つくね】家からでも直接参加できるのは便利ですよね。本来であれば退勤して会場に向かいますが、リモート開催なら業務を終えた直後に1クリックで参加出来ますし。
【髙橋】「やっぱり行ける・行けない」がリモートだと多少融通が利きますから。参加のハードルを下げる事に繋がったと思います。
また、リモート開催なので必要なくなった会場費を社員に還元しようと考え、自宅に届くケータリングを参加の可否に関わらず、希望者全員にお届けしました。
【つくね】美味しかったです(笑)また、離れていても同じケータリングを食べていたので、「このおかずが好き」だとか社員同士の会話のきっかけになりました。
またぎ飲みやリモート忘年会の開催で社員の顔を見て話す機会が多くなったと思います。
また、日常的なちょっとしたコミュニケーションの活性化のために「いいね!ポイント」の制度が始まりましたよね。「いいね!」や「ありがとう!」の気持ちをポイントとしてあげたり貰ったりする仕組みです。
【髙橋】これは社員のエンゲージメントを高める施策として導入している企業も多いと思います。
ときどき、利用を加速させる目的でキャンペーンを行っています。粗品をあげるだけですが、いいね!を多く「あげた」人を表彰しています。
年末には「一年間お世話になりました」と「来年もよろしくお願いします」の意味を込めた「いいね!」が500ポイント以上も飛び交いました。
【つくね】2月中旬には開始当初から飛びかった「いいね!」の累計数が1000を超えていました。「いいね!ポイント」って貰うと想像以上に嬉しいです(笑)。でも次第に「貰う」よりも「あげる」事の方がモチベーションになっていきました。何かしてもらった事に感謝しているけど、チャットで言ったら相手のお邪魔になってしまうかなって事あるじゃないですか。返事の手間かけてさせてしまうな、といった時に「いいね!」って気軽さはものすごく使いやすいです。
あと、1回送ると2回目以降に送りやすいな、と思いました。親近感がぐっと湧きます。
他にも、定期開催の全社員が参加可能のオンライン雑談会が始まった事もコミュニケーションが増えた要因として大きいと思います。
【髙橋】週に2回、火曜の夕方と金曜のお昼に30分ずつ、色んな人に参加して貰って自由なテーマで雑談をしています。
これは「onALL」という名前にしました。1on1は一人対一人という意味ですから、onALLは皆と誰か(または皆と何か)という意味です。つまりオープンに、誰が何の話もできて、それを誰が聴きに来ても良い、という会です。
週2回の頻度は必達ノルマにしている為、年間で100以上のトークテーマが要ります。そのため、社員のアイディアと参加が必要不可欠です。
【つくね】料理が得意な新人が自宅でパスタを作る様子を配信した回や、みんなでお気に入りの映画を持ち寄っておすすめし合う回もありましたね。onALLで雑談をした後、参加者に「ご参加ありがとうございました!」って「いいね!ポイント」を送る流れが最近は出来ています。
世代・部署・役職超えて共通のテーマについて雑談できる場というのはかなり貴重ですし、むしろ、オフラインでこういった場を作るのは難しいのでオンラインならではの利点だと思います。私は特にonALLで他部署の社員を多く知る事が出来ました。
▲これまでのonALLのネタの一部
【髙橋】誰かと何かを話してみると、その人の意外な一面を知れる事はよくあると思います。onALLの良いところは、それを社員の誰にでも共有ができる点。共通の趣味が見つかるかもしれないし、仕事に活きる意外なヒントが見つかるかもしれない、偶然の雑談がここでできれば良いと思っています。
【つくね】このような沢山の施策があって、リモートワークを強いられるコロナ禍でもコミュニケーションを増やす事が出来たんですね。
コロナ禍以前とは全く異なるコミュニケーションの形になっているように思います。
【髙橋】そうですね。元に戻るという事はもはや無いと私は思っていますし、今は今で新しいやり方を模索するチャンスだといえます。仮にコロナの脅威が去ったとしても、いまのような在宅中心のビジネスや業務は続くでしょうから。
【つくね】今後、何か新たに考えている事はありますか?
【髙橋】課題はまだ色々とありますし、その分アイディアもあります。LCLは平均年齢が約30歳。若い社員が多いからか浸透も早く、企画部門としては提案しがいがあって助かっています(笑)
【つくね】なるほど!髙橋さん、色々と聞かせて頂きありがとうございました!
いかがでしたか?
リモートワークが始まった当初と比べて、私自身かなりチャットを送りやすくなったと実感しますし、またぎ飲み制度を利用したリモート飲み会が増えてきたと思います。
「リモートだからコミュニケーションがとれない」と諦めるのではなく、「リモートだから参加しやすい」といったマイナスな状況を逆手にとってコミュニケーションを増やす方法は沢山ありますね!
コロナ禍以前のように、ではなくリモートはリモートとしてコミュニケーションを取りやすく仕事しやすい状況の定着を目指していきたいです。
次回の記事もお楽しみに!
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